パチンコでもスロットでも本来の確率からは考えられないような挙動を示すことがあります。
「ヒキ」が強いとか、弱いとか言われますが、要するにそれは確率が上振れしているか、下振れしているかと言い換えることができます。
そして確率は必ずいつか収束します。でもその収束するタイミングがいつ来るのかは誰にもわかりません。なので何日も出っぱなしの台やハマりっぱなしの台を止めることはホール側でもできないんですww
パチンコスロットの抽選方法
パチンコには機種毎、スロットにはそれに設定の要素も加わって、各台毎に常に決まった確率で抽選されています。抽選を行っているのは主基板と言われる部分です。
そして例えば1/319の台であっても、その抽選確率の分母は319ではありません。ほとんどのパチンコ、スロットの分母は65536です。
なので1/319の台の本当の抽選確率は205/65536で正確には1/319.687という数値になります。
65536個の中に当りが205個入っているイメージです。そして、パチンコもスロットも「完全確率抽選」で抽選しています。完全確率とは毎回同じ状態で抽選することなので、抽選箱に65536個のクジが入っていて、その中からハズレを引いたら、そのハズレをまた抽選箱に戻し、65536個に戻してから次の抽選を始めます。
この抽選を行っているのがパチンコならスタートに入った瞬間、スロットならレバーオンした瞬間で、その後に起こる演出はすべて出来レースです。
なので天井やゾーン狙いの概念があるスロット以外は、いくらハマっても当りやすくなることは絶対ありません。当りやすい回転数とか、ハマった後は連チャンするというのはすべてオカルトということになりますww
確率の分母の回転数(1/319の台なら319回転)以内に当る確率は約63.2%で、これは分母が大きくても小さくても同じです。
そしていくら回しても、これが100%になることはありません。一生当らないことも可能性としては考えられますが、確率分母の4.6倍くらいまでに約99%当ります。
1日の営業時間内で回せる回転数では1回も当らずにハマり続けることも、確率としては十分あり得ます。そんな時は1%未満の確率を引いた、ある意味ヒキ強と言えるでしょうww
【1/319が規定回転数までに当る確率】
100回転以内 | 26.9% |
200回転以内 | 46.6% |
319回転以内 | 63.2% |
500回転以内 | 79.1% |
1000回転以内 | 95.6% |
1500回転以内 | 99.1% |
2000回転以内 | 99.8% |
パチンコ業界で仕事をしていると、よく「遠隔だ!」とかクレームを言われますが、1/319の台が毎回319回転目に当ったら何が楽しいのかってことです。
遠隔を疑われるほどの大連チャンや深いハマりや、誰も予想できない展開がそこにあるからこそパチンコスロットは楽しいのではないでしょうか。そのドラマティックな出玉の波を演出しているのがこの完全確率抽選そのものです。
1000回ハマりの台を打って、「いつになったら当るんだよ!顔見て遠隔してるだろ!」とクレームを言ってくる方は、だいたいハマり台を好んで打つ傾向にあると思います。「そろそろ当たる」とか「ハマった後は連チャンする」とかのオカルトを信じて、そういう台選びをするのだと思いますが、「いくらハマっても100%はないので…」と言いたいけど言えないのがホール側の本音ですww
ホントに遠隔できたら、そんな遠隔を疑われるようなハマりが起こる前に当るようにポチッとしますよww
以前、確率論的視点でで「ジャグ連の謎」を記事にしたこともあるので興味のある方はこちらへ。