AT機全撤去へさらに加速 旧基準機の認定は認められない!?

本題に入る前にパチンコ、スロットの「認定」(再認定とも言う)という意味を確認したいと思います。

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パチンコスロットにおける認定とは

そもそもパチンコ、スロットは保通協の検定と通過することで発売できる許可が降りたことになります。各都道府県からその許可を得られた日(ホールに導入された日とは異なります)から3年間が検定期間としてホールに設置できます。

3年の検定期間が経過すると、それをもう3年延長するために所轄に認定申請をして検査(新台導入時と同等)を受けます。この検査にパスすると認定機として、もう3年ホールで稼働することができます。認定期間中の台を中古機として購入することはできませんが、同一県内の同一法人のホールであれば移動して設置することができます。

認定を受けずに、もしくは認定期間も終了した後でも「見なし機」として設置することはできます。しかし、この「見なし機」の状態で稼働させていると、故障した際にメーカーが部品供給をしてくれなくなるので、故障=撤去となってしまいます。

ということで現在稼働中の旧基準AT機、バジリスク絆やアナザーゴッドハーデス、初代まどかマギカ等の人気機種は、すべて3年以上が経過し、検定期間が終了しているので、そのほとんどが認定検査を受け、認定機として稼働しています。

旧基準機の認定を認めない!?

現在、射幸性の高い旧基準機の全撤去を将来的な目標として業界全体が動いてはいます。2017年中には旧基準機設置比率を30%以内にすることが決まっていて、徐々に撤去を進めていく流れにはなっていますが、その流れを加速させるために「旧基準機の認定を認めない」という議論が交わされているのです。

以下、遊技通信webの記事から引用

民進党の高井崇志衆議院議員は3月8日に開かれた衆議院内閣委員会で質問に立ち、サブ基板で管理されたいわゆるパチスロ旧基準機の認定問題について警察庁の認識を問いただした。

高井議員は、サブ基板で制御されたパチスロ機は、主基板でしか性能を確認できない検定制度を、いわば脱法的に通過して射幸性が高められていると指摘。そのサブ基板制御されたパチスロ機を検定有効期間終了後も、認定でさらに3年間延命しようという動きについて、「そもそも認定を認めるべきではないのでは」と質問した。

それに対し警察庁は、周辺基板は遊技機の結果に影響を及ぼすおそれがある機能が設けられていないもの、との前提に立ちながら、周辺基板が遊技の結果に影響を及ぼすものについては、風適法に照らし、各都道府県公安委員会の認定を受けることはできない、との認識を示した。

そのうえで高井議員は、サブ基板制御されたパチスロ機については、認定対象になっていないことかと、念を押すかたちで追求したが、警察庁は、同様の答弁を繰り返すにとどまっている。
(遊技通信webより引用)

警察庁側はサブ基板で制御されたパチスロ機、要するに旧基準AT機を、保通協の検査を通過させてホールに流通させてしまった責任がありますが、自分たちの非を認めることになってしまうので、曖昧な解答をするしかないでしょう。よっぽどのバグや検査時の不正がない限り検定取り消しにすることはできませんし、一度検査を通過した機種が認定を受けること自体は法律上問題のないことなので尚更です。

ちなみにパチンコのMAX機全撤去も射幸性を抑えることが目的の業界の自主的な活動でしたがが、釘曲げ問題での摘発などのリスクにも後押しされたために、検定期間に関係なく撤去させられたので特例と言えます。

今後の旧基準機はどうなるのか

現在稼働中で、まだ検定期間が残っている主な機種は

沖ドキ(5月まで)

サラリーマン番長(7月まで)

ミリオンゴッド神々の凱旋(11月まで)

などになります。

これらの機種も検定期間終了が近くなっていますし、バジリスク絆などの主な旧基準AT機は既に認定が済んでいるので、今さらこんな議論をしても遅すぎるとも思いますが…まさか認定取り消しなんてことにはならないはずです。

しかし、警察側からの圧力がかかってくると、メーカー側が認定機の部品供給をストップする可能性は考えられると思います。そうなると故障=撤去となってしまいます。

いずれにしても旧基準機の設置比率を年々下げていく流れは止まらないので、認定を受けているバジリスク絆などの旧基準機も、あと3年間設置できる可能性はゼロと言ってもいいでしょう。

時代は10月に5.9号機が登場し、その後は6号機へと進んでいきますが、内規が変更された直後はメーカーもユーザーも戸惑いがあります。

4号機から5号機に移行した時と同じで、新基準機と旧基準機が混在している時期は旧基準機に支持が集まるのは過去の事例からも明らかです。

しかし、4号機がすべて撤去された後には、メーカーは5号機の内規の中で可能な新機種開発に努め、ユーザーはそれを受け入れてきた歴史があります。

業界としては、2017年内に旧基準機設置比率30%未満を自主規制として掲げています。スロット設置台数を増台することで、旧基準機の設置台数を維持しながら比率を下げて30%未満という基準をクリアしようとしているホールも多いと聞きます。そのようなルール違反ではないが、本来の趣旨とは違う施策をとるホールが出てくるのがこの業界の良くないところだと思います。

台の性能だけではないパチンコスロットの魅力を追求し、伝えていくことが出来るホールだけが困難な時代も生き残っていけるとのだとぼくは思います。

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