唯一の希望は設定付きパチンコか！？規則改正はほぼ原案通り

パブリックコメントで多数寄せられたであろう、規制緩和案も見事に全スルーされ、はなから聞く耳なんて持ってなかった行政のやり方も見え見えですが…とりあえず、ほぼ原案通りに規則改正が2018年2月から施行されます。

規則改正 ほぼ原案どおり公布へ

警察庁は今年7月11日から8月9日まで間に実施した風営適正化法に関する法律施行規則及び遊技機の認定および型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則案に対する意見募集（パブリックコメント）の結果をまとめた。

寄せられた意見の総数は1万4838件。内訳はパブリックコメント意見提出フォームからが1万1448件、電子メールが186件、FAXが600件、郵送が2604件だった。これらの意見を踏まえて規則案の一部を修正して公布する。

寄せられたパブリックコメントでは、改正全般に対して、賛成の立場から「今回の改正により、昔ながらの健全な大衆娯楽になる」といった意見があり、反対の立場から「健全な遊技客の楽しみを奪う」「規則内容が厳しく、客離れが進むのではないか。ぱちんこ屋、遊技機製造業者等の経営が厳しくなるのではないか。雇用への悪影響も懸念される」「改正を必要とする確実な根拠に乏しい」などがあったとした。

出玉規制に関しては、賛成の立場から「今回の規制により、出玉がマイルドになり、大勝することへの期待感からくる『頻繁に遊技をしたい』という気持ちが抑えられるので、出玉を抑えるというのは一定の効果がある」「出玉規制に関しては、より厳しい内容とするべきだ」などの意見があり、反対の立場からは「出玉規制の強化は、根拠が不明確であり、依存防止対策として効果がないのではないか」「出玉規制の強化により遊技としての魅力が損なわれる」などの意見があったとした。

なお、寄せられた意見を踏まえた修正点は、「出玉情報を容易に確認できる遊技機に係る規格」について、アレンジボール及びじやん球遊技機についても追加した点。また、これと併せて、遊技メダル数表示装置の性能に関する規格も規定した。

引用元：アミューズメントジャパン

新規則の詳細な内容については、さんざん出回ってるのでここでは触れません。

建前的には出玉性能が落ちる分、遊びやすくなるってことですが、この「遊びやすくなる」というのは「投資スピードが遅くなる」ってだけで、「勝ちやすくなる」という意味ではないのは皆さんわかっていると思います。

プラスに捉えられる部分も

要するに今までのパチンコやスロットに慣れてるプレイヤーにとってはつまらなくなるってことですが、唯一興味深い変更は「パチンコに6段階までの設定を認める」という部分です。

釘調整を違法とするなら、それに代わるホールが利益を調整する手段が必要ということで設定を6段階まで認めることになった訳です。

これを聞いて真っ先に思い浮かぶのは、スロットのような設定看破要素がパチンコに加われば、新しいゲーム性の開拓や新規客、スロット客の取り込みも可能になるのでは…ということです。

例えば「大当り消化中に特定キャラ出現で設定○以上」とか、「高設定ほどノーマルリーチで当りやすい」とかあったら面白いと思います。

しかし、ハードルと言うか、いろいろと問題も考えられると思います。

設定が付くということは、釘を一切触らないことが絶対条件になります。ここが守られないと、パチンコにおける「設定毎の出玉率」という概念が崩壊してしまいます。

最高設定なのにアタッカーが削ってあるから出玉率は100％未満とかも作れてしまう訳ですから…もうめちゃくちゃな状態で何を信じて打てばいいのかわからなくなりますねww

また、聞いた話によるとメーカー的にも、6段階の設定を付けるとなると保通協の型式試験に膨大な時間が掛かることになり、新機種の開発やリリースのスピードに支障が出るのではないか？とか、甘デジに6段階も差をつけようがないのでは？とかが懸念材料は多いようです。

設定付きパチンコが登場したとしても最初は3段階設定ぐらいだろうという話もありますね。

いずれにしても、出玉性能に代わる楽しみ方を発見できる可能性はあると思いますし、過去の規則改正もそうやってプラスに捉えられる部分をメーカーが上手く利用して新しいゲーム性を生み出してきました。

前述した通り、設定付きパチンコは釘調整をしないことが前提になるはずなので、設定付きパチンコ＝管理遊技機(封入式)という可能性もあるかもしれません。

規則改正後も、実際に設定付きパチンコが登場するのは時間がかかりそうですが、メーカーには現行機種の設置猶予期間内に、何かしらの打開策となる遊技機開発をしていただくことが急務になりますね。

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