6月2日に全日遊連(ホール側の組合)と日電協(パチスロメーカーの組合)との会合が行われ、5月に警察庁から高射幸性パチスロ機などの取り扱いの再検討を要請を受けていた件(いわゆる旧基準機の撤去期限の見直し)について、日電協側からの撤去スケジュール案が出されました。
バジリスク絆は今年11月撤去!?
日電協側からの撤去スケジュール案の内容とは…
1次~3次の段階を踏んで旧基準機すべてを撤去する。
1次リスト
【撤去期限】平成29年11月末
【対象機種】平成28年12月31日以前に検定切れの機種
【代表的な該当機種】バジリスク絆、アナザーゴッドハーデス、魔法少女まどかマギカ、モンスターハンター月下雷鳴、北斗の拳転生の章 …など合計約27万台
2次リスト
【撤去期限】平成30年5月末
【対象機種】平成29年1月1日~平成29年12月31日に検定切れの機種
【代表的な該当機種】沖ドキ!、沖ドキ!-30、ミリオンゴッド神々の凱旋、黄門ちゃま喝 …など合計約25万台
3次リスト
【撤去期限】平成30年11月末
【対象機種】平成30年1月1日以降に検定切れの機種
【代表的な該当機種】北斗の拳強敵、ガールズ&パンツァー …など合計約9万台
最終的には来年11月末ですべての旧基準機が撤去されるスケジュールになっていますが、現在ホールでメイン機種となっているバジリスク絆、ハーデスなどは今年11月末、沖ドキなども来年5月末までとなっており、そこまででひとつの時代が終わるといっていい内容です。
しかし、これはまだ『案』の段階であって、日電協側の一方的な見解に過ぎないので、決定ではありません。全日遊連側はこれを拒否しているという話もありますので実際にこの通りにならない可能性も十分にあります。
この案を考えた日電協という組織の理事長は山佐の社長でもある佐野慎一氏です。そういえば山佐の旧基準機なんてぜんぜん残ってないような…。これは大人の事情があるようなないような…。あまり憶測を語るのはやめておきますww
MAX機の撤去には根拠があったが…
このパチスロ旧基準機の段階的撤去案が出される前日の6月1日に全日遊連は現状の高射幸性パチスロ機撤去問題に関する情報公開を目的に、全日遊連と業界誌との意見交換会を行いました。
その意見交換会で議論された内容がこちら
5月9日、警察庁から業界6団体に対して、高射幸性パチスロ機などの取り扱いの再検討を要請された件を踏まえて、全日遊連の阿部理事長は「昨年末のパチンコ機の撤去ではベースの問題という明確な根拠があった。しかし、パチスロ高射幸性機の減台について、ホールには何が問題なのか、なぜ外さなければいけないのか?という疑問が根底にあると思う。そうした状況を行政側に知らせる一方で、ホールの疑問にも理解を深めていきたい。行政側はできるだけ速く外してほしいというのが本音だろう。しかし、すぐに外せばホールは業を続けていけるのか。その辺の折り合いをどう付けるか」と疑問を投げかけました。
この発言を受けて記者から「そもそも高射幸性パチスロ機を外す法的根拠は何もない。ましてやあわてて外す必要などないのでは」という見解が出され、これには誰も意義を唱えなかったそうです。
記者の発言は、ホール側とプレイヤー側の気持ちを代弁しているし、警察との間に板ばさみにされている全日遊連側の苦労も察しのつく内容ですね。
パチンコMAX機撤去の時は釘問題を引き合いに出され、違法と言われればホール側も言い訳ができない状況だったので、ある意味説得力があった。
今回は違法性はないので、やらされている感しかないというのが本音です。この問題で廃業に追い込まれるホール企業もあると思いますが、納得はいかないでしょうね。
この旧基準機撤去の議論は続きが6月15日に行われ、今月中には今後の具体的な方針が示されると思います。続報を待ちましょう。