導入当初から甘い甘いと言われていたサンセイの「牙狼TUSKOFGOD」に対して、メーカー20万円で買取する方針を打ち出しました。
7月10日までに該当台を撤去してセル板だけ(枠は返却不要)メーカーに返却すれば1台あたり20万円で買い取ってもらえます。
もともと「牙狼GOLDSTORM翔」のリユース機だったので、新台価格としても約30万円と安価でした。ちなみに牙狼GOLDSTORM翔の新台価格は約50万円でした。
なので、実質10万円で7月まで設置できると考えれば、良心的な対応と言えるかもしれません。
実際どれほど甘いのか
「牙狼TUSKOFGOD」が、ぼくのホールに導入されてから約1ヵ月間の実績データはこんな感じです。
アウト | 32,700 |
差玉 | -1,405 |
千円スタート | 17.7回 |
初当り確率 | 1/314.7 |
初当り平均出玉 | 4,880 |
確変ベース | 90.9 |
台売上 | 45,560円 |
台粗利 | -132円(28個交換) |
利益率 | -0.29% |
なんと28個交換でも赤字ww
初当り確率が若干甘くなっているので、本来の1/319だったら多少の利益は出ていた感じですね。
導入当初にまわりが甘い甘いと騒いでいる中、ぼくのホールではそこまで甘くなかったので、調子に乗ってスタートを回してましたww
今ではその時のことを後悔するぐらい、いくらスタートを落としてもまったく利益が取れ得ません。
甘い要因はネットで騒がれている通り、TYと呼ばれる初当り1回に対する平均獲得玉数が設計値とかけ離れていることです。
導入前は3900~4000個程度と言われていたのが、ぼくのホール実績で4880個もあります。これは初代北斗無双と同等の数値ですから大誤算になるのは当たり前です。
どれぐらい甘いかをイメージするために「牙狼GOLDSTORM翔」と比較してみます。
ちなみに、同じ期間の「牙狼GOLDSTORM翔」のTYは4090個でした。
つまり、次に1/319の初当りを引くまでに4090個以内で到達できれば勝てることになります。
ボーダーラインとかもこれをベースに計算されています。
1回の初当りに対して約3000円分の差があるということは、仮に千円スタート20回とすると、「牙狼GOLDSTORM翔」の初当り確率が1/260程度になったのと同じことになります。
これはガチガチのホールが多いのも納得の数値です。
牙狼TUSKOFGODは全撤去されるのか
いくら甘いとは言っても、やりようによっては利益が出ないことはないです。
ただ、ガチガチの状態のまま営業するマイナスイメージやコンプライアンスの問題もあるので撤去するホールがほとんどだと思います。
特に稼働が少ないホールほど、購入価格の30万円を回収するのが厳しくなってくるので、とりあえず差額の10万円分だけ回収して撤去するのが得策かと思います。
また、稼働のあるホールでも、撤去期限を7月10日までと決められてしまったようなものなので、それまでに少しでも多く回収しようという流れにもなってくるかもしれません。
いづれにしても「牙狼TUSKOFGOD」が「回らない牙狼」であり続けることは変わらないと思います。
サンセイはこの件に関連して、3月導入を予定していた新台Pゴッドイーターが延期になるようです。スペック詐欺と言われないようにのチェックでもするのでしょうかww
そうなってくると、ゴールデンウィーク前の目玉機種と言われていた牙狼の最新作も延期になることを想定しての7月10日という買取期限かもしれないので、新基準の牙狼最新作が登場するまでには、ほとんどの「牙狼TUSKOFGOD」が撤去される流れになると思います。