規則改正について現時点でわかっていることのまとめ 6号機と旧基準機は?

まず、今回の規則改正の目的はスロット旧基準機の撤去問題とは関係なく(実質的に無関係とはいかないですが)、ギャンブル依存症対策の強化が目的だということです。

スロット旧基準機の撤去問題は別軸のスケジュールで行われるのだと思います。

それを踏まえた上で、警察庁が業界6団体に説明したとされる規則改正の概要について、現時点で出回っている情報をまとめると…

出玉規制の強化

標準的な遊技時間(4時間)で遊技者が獲得できる出玉が5万円以下になる(出玉率1.5倍)ように制限をかけた新しい試験方法を導入する。この試験方法だと既存の出玉規制と比較して約2/3程度の出玉になる。

大当り出玉規制

出玉規制の強化と同様に大当りで獲得できる出玉も現状のMAX2400(9600円相当)から約2/3の1500個(6000円相当)に抑える。

賞品価格の最高限度引き下げ

大当り出玉規制に準じて、賞品価格の最高限度を現状の9600円+税から6000円+税に引き下げる。

管理遊技機に関わる規格を認める

出玉情報等を容易に監視できる遊技機として管理遊技機という構想があり、射幸性の抑制に繋がると考えられるので、これをするための設備に関する規格を定める。

パチンコ遊技機に設定の導入

スロットと同様にパチンコにも6段階までの設定で確率を調整できるようにすることを認める。

規則改正前の遊技機は

経過措置として、規則改正の施行日前に検定、認定を受けている機種に関してはその期間内で設置が可能。

以上ですが、これはほとんどパチンコに関係する内容ばかりですね。

要するに、依存症対策として射幸性をさらに抑えるので出玉性能が2/3程度になります。ということは吸い込みスピードも2/3程度に抑えられるのではないでしょうか。

管理遊技機を導入すれば不正も減少し、依存症対策にもなるのでこれを導入できるような規則にします。管理遊技機というのは以前は「封入式」とか「エコ遊技機」と呼ばれていたもので、説明すると長くなるので、これが現実的になってきたらまた記事にしたいと思いますww

さらに、パチンコにも設定を付けるので釘問題も解消されるでしょう。

規則改正後も経過措置を設けるので、現行機の検定は切れるまで、認定機は認定が切れるまでは設置してOKです。

といった意味の内容ですね。

賞品金額上限が6000円というのは交換上限ではないので、1個5000円相当の特殊景品というシステムは問題ないかと思います。今後、三店方式での換金問題にメスが入らなければですが…ww

で、これが夏頃に公布され、来年の早い段階で施行となっていきます。

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スロット6号機と旧基準機はどうなるのか

現時点でわかっている内容はパチンコに関することがメインですが、規則改正施行と同時にスロットも6号機へ移行します。

来年の規則改正後も検定、認定が残っている機種は経過措置として設置できることになっていますが、これは5.5号機~5.9号機が対象の話であって、旧基準機に関しては別軸で撤去が進められると考えられます。

正式な旧基準機の撤去スケジュールが出る前に6号機の話題がでてしまって、よくわからない状況になっていますが、バジリスク絆やハーデスなどの機種が認定期間いっぱいまで設置できる可能性はないでしょう。

実際に6号機がどのような仕様かということが気になりますが詳細は不明です。

しかし、以下のようなニュースもありますので

規則改正への要望は6月30日までに各団体で提出

警察庁が6月19日に業界6団体の代表者を招集し、風営適正化法施行規則や遊技機規則の改正の概要説明を受けていたことについて、日本遊技関連事業協会の庄司孝輝会長は6月20日の通常総会で、「30日までに団体の意見をそれぞれ提出するように、という話だ。非常に短い間にスピード感をもって対応しなければならない」と説明した。

また、日遊協総会後の懇親会に来賓として出席した全日遊連の阿部恭久理事長は、「改正の趣旨は、依存防止対策について推進する内容が中心となっており、今後、ホール、メーカーともに新規則に対し進んでいかなくてはならない」と述べた。

今回の規則改正については、今年夏頃にパブリックコメントを実施し、来年の早い段階で施行される予定となっている。

引用元:グリーンベルト

ということは…

規則改正については、パチンコに関する内容も、スロット6号機の仕様についても、すべてが決定している訳ではないということでしょう。

どのような要望が出されるのか、それがどこまで通るのかわかりませんが、来年以降はパチンコ業界にさらなる逆風が吹くことは間違いありません。

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