先週から導入開始されたマルホンのCR天龍ですが…
全国的に導入台数が少ないにもかかわらず、コアなファンの中ではいろいろな意味で話題になっているようです。
このような役物に依存するタイプの台では釘はもちろんですが、台の傾斜が重要になってきます。
今回はCR天龍の傾斜と出玉の関係について書きたいと思います。
パチンコの傾斜とは
以前も傾斜についての記事を書いた気がしますが、簡単におさらいしておきます。
パチンコ台は設置する時に垂直ではなく、若干ですが奥側に傾いた角度で設置されています。なので「ねかせ」とも呼ばれます。
そして、パチンコ台の傾斜は「〇分○厘」という単位で表されていて、基本的には3分0厘~4分5厘あたりの範囲で設置されるのが一般的です。
垂直(90度)から傾いている分を角度に直すと
3分0厘⇒0.64度
3分5厘⇒0.75度
4分0厘⇒0.86度
4分5厘⇒0.97度
ほとんど変わらないと思うかもしれませんが、ステージ性能や役物確率などには大きく影響します。結果的に台の甘いor辛いに直結します。
よく、台のガラス面にライターなどをあてたりして傾斜を確認している方がいますが、ガラス面の傾斜と盤面の傾斜は必ずしもイコールではないので0.1度レベルの変動を正確に判別するのは不可能だと思います。
CR天龍の傾斜と出玉率の関係
ぼくのホールでは、CR天龍7000をお試しで1台だけ導入してみました。
メーカー推奨は4分0厘と聞いていましたが…
導入初日:出過ぎると困るので3分5厘で設置したら、全く出ないww
導入2日目:初日が辛すぎてヤバいと思ったので4分5厘にしてみたら4万発でてしまうww
導入3日目:やっぱりメーカー推奨の4分0厘にてみたところ、ちょうどいい感じに収まりました。やっぱり最初からメーカーの言うこと聞いとけばよかったww
1台しかないのでたまたまということも考えられますが、ちょっと気になったのでCR天龍において傾斜がどれぐらい出玉に影響するのかについて、いろいろと業界の方達から情報を集めたとところ…
傾斜3分5厘時:出玉率92%
傾斜4分0厘時:出玉率98%
だそうです。
たった0分5厘、角度にして0.11度の違いで出玉率が6%も変わるという話です。
これは、納品時のままのノーマルゲージのでスタート値あることが前提なので、ホールによってはまったくあてにならない数字ですが、いずれにしてもCR天龍において傾斜が役物確率に大きく関係していることがわかります。
傾斜は簡単に変えられるのか
それでは、台の傾斜はそんなに簡単に変えられるのか?という疑問についてですが…
基本的にパチンコ台は、台の木枠を島に釘(ビス)で打ち付けて固定するのが一般的です。なので、毎日傾斜を変えることは、できなくはないですがかなり面倒です。
しかし、専用の器具を使ってダイアルを回すだけで、簡単に(もちろん各台で)傾斜を変えられる島設備を導入しているホールもあります。これならアルバイトスタッフでも簡単に傾斜を変えられます。
CR天龍においては、昨日と比べて急に役物が辛くなったな…という場合は傾斜が変えられている可能性もあるので、ボーダー以上にスタートが回っているからと言って、安心するのは危険かもしれません。
最近では、ぼくのようなハネ物世代ではない店長が多くなってきているので、役物機の扱いはホール側にとってもかなり難しいです。
逆に、新台入替初日や2日目などは想定外の甘い調整になってしまっている可能性もあるので、もしかするとチャンスかもしれませんねww