4月1日以降に納品される新台には必ず「釘確認シート」が付いてくる。
釘確認シートとは何かについては以前書いた記事もあるので、こちらも参考にして頂きたいと思います。簡単に言うと、透明のフィルム状のシートに釘の配置がプリントされていて、それをパチンコ盤面にかざすことで目視点検を補助する物です。
釘確認シートが一般に流出するといろいろと問題になるので現物の画像などは載せないでおきます。
今回は新台入替で、その釘確認シートを実際に使ってみた感想を書きたいと思います。
新台入替作業の時には必ずメーカーやメーカーから委託された点検業者が設置確認を行います。以前は新台の動作確認や製造番号確認を行っていましたが、これに加えて釘確認シートを使用してのゲージの確認が行われることになりました。
ぼくも実際に釘確認シートを、台の盤面に当ててみたところ…当たり前なのかもしれませんが、けっこう精度が高く作られていましたww
釘確認シートのゲージのままで稼動した場合、遊技台の取扱説明書のとおりの出荷時のスタート値になるはずですが…。
釘確認シートを使用しての新台の結果は
さて、釘確認シートどおりのメーカー出荷時のまま新台初日をむかえた結果どうだったかというと…
まったく取扱説明書のある出荷時のスタート値になってないww
回りすぎてる機種もあれば、まったく回ってない機種もある。同じ機種の中でも台によってバラバラだったりとひどいものです。新台って昔からそういうものだし、わかってたことだけどww
ぼくのホールには導入してないですが、他店の店長から聞いた話では、特にニューギンのCRコブラは酷いらしいです。スタート値も確変ベースもめちゃめちゃ低くて、そのままの釘調整では使い物にならないらしいです。
メーカーは新台入替時の釘確認シートを使った点検を行い、設置確認書にホール側のサインをさせる。その状態で警察検査を受ければ、その後に釘調整が変更されていてもすべてホール側の責任になります。
コンプライアンス上、釘確認シートを使って設置確認を受けた新台(釘確認シート導入以前の台も同じ)は設置中ずっと釘調整を動かすことができません。しかし、メーカー出荷時のスタート値がすでにバラバラの状態では、この制度はすでに成り立っていません。
今までも釘調整に関していろいろと問題視されてきましたが、今回の釘確認シート導入はメーカーがその全責任をホール側に押し付けることによって、解決に向かっているように見せかけただけのものでしかありません。
実際の新台出荷時のスタートがどうであれホール側はどうせ釘調整するだろうし、自分たちに責任はないし、機械さえ売れればその後はどうでもいいとでも言うかのようなメーカーの姿勢に腹が立ちますね。
本当にパチンコの健全化を目指すなら、もっとホールとお客さんのことを考えた施策でなければ何の意味もない。
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