2018年度版のホール経営企業売上ランキングが発表されていたので、ランキングを見て思うことと、最近の新規出店事情を書いていきたいと思います。
トップ3は不動
店舗数ではなく売上のランキングです。
1位 | 企業名 | マルハン |
屋号 | マルハン |
2位 | 企業名 | ダイナム |
屋号 | ダイナム |
3位 | 企業名 | ガイア |
屋号 | ガイア・アイオン・サイバーなど |
4位 | 企業名 | NEXUSホールディングス |
屋号 | Dステーション |
5位 | 企業名 | アンダーツリーグループ |
屋号 | キコーナ |
6位 | 企業名 | 延田エンタープライズ |
屋号 | 123 |
7位 | 企業名 | タイラベストビート |
屋号 | ワンダーランド |
8位 | 企業名 | 浜友観光 |
屋号 | 楽園 |
9位 | 企業名 | ABC |
屋号 | ABC |
10位 | 企業名 | 成通グループ |
屋号 | ハリウッド |
11位 | 企業名 | 善都 |
屋号 | ZENT |
12位 | 企業名 | キング観光 |
屋号 | キング観光 |
13位 | 企業名 | 荒井商事 |
屋号 | ブラジャン(ホール以外の事業が主) |
14位 | 企業名 | オザム |
屋号 | トワーズ |
15位 | 企業名 | ベガスベガス |
屋号 | ベガスベガス |
16位 | 企業名 | ニラク |
屋号 | 二ラク |
17位 | 企業名 | 安田屋 |
屋号 | やすだ |
18位 | 企業名 | 合田観光商事 |
屋号 | ひまわり |
19位 | 企業名 | 新和 |
屋号 | プレイランドハッピー |
20位 | 企業名 | カクタ |
屋号 | パールショップともえ |
※ホール以外の売上が含まれている企業もあります
とりあえず上位20社までのランキングです。
上位3社はぼくがこの業界に入った時からずっと変わってないように思います。
店舗数だけで言ったらダイナム>マルハン>ガイアの順番ですね。
4位以下は伸びている企業と落ちていく企業が毎年入れ替わってます。
業界全体の市場規模自体が縮小しているので、売上が下がるのはしかたないところはありますが、マルハン、ダイナムなどの決算(見込み)では減収増益となっています。
つまり、売上は下がってるけど利益は増えている訳で、これは利益率を上げた(前年より出さなかった)というより、新台を減らすなどで経費を見直したことが要因と考えられます。
売上が落ちても経費が変わらなければ利益率を上げるしかなくなり、ダイレクトに設定やスタートに反映されて稼働が下がり、さらに売上が落ちる負のスパイラルに陥ります。
一昔前に流行った新台を大量に買って集客する営業は、その分多くの利益が必要になるハイリスクハイリターン営業で、打ち手が負担する(負ける)金額は多くなります。
今の時代は新台の集客力は落ち、打ち手もシビアなので、このような営業スタイルからいち早く脱却する必要があるということですね。
大手企業はそのあたりの流れや経費バランスを上手く取っているので減収増益という結果も納得できます。
今後は新台だけに頼ることなく、低コスト体質でも集客できる企業しか生き残っていけない時代になります。もちろんそれに伴って遊技機メーカーも淘汰されていくでしょうね。
新規出店ができない理由は!?
12月は年末にかけて新規店のグランドオープンが一番多くなる時期ですが、こんな時代なので新規出店は大幅に減っています。
しかし、新規出店が減っているのは業界が縮小しているからという理由だけではありません。
一番大きな理由は、高稼働する人気機種が揃えられないからです。
現在の高稼働機種といえば、スロットならバジリスク絆、ゴッドシリーズ、まどかマギカなどの旧基準機です。パチンコで言えば初代北斗無双やダンバインなどになると思います。これらの機種が無ければ営業が成り立たないと言っても過言ではありません。
しかし、現状これらの機種はすべて認定機になっているので、中古機市場には流通していません。つまり、これらの機種を新たに手に入れる手段がないのです。
認定機を手に入れる唯一の手段として同一都道府県内のグループ店から移動してくるという方法がありますが、既存の店舗もそれらの機種は営業の生命線なので当然手放したくありません。
そこで、最近多くなっているのが、旧基準機を手に入れるために潰れそうなホールを丸ごと買い取ってしまうという方法です。
居抜きでの出店はもちろんですが、この方法なら同一都道府県内に出店した新店に、もともとそのホールに設置されていた旧基準機を移動して使うことができます。
あと2年しか使えない旧基準機を手に入れるためだけにホールごと買い取るなんてかなり強引な方法ですよねww
普通に新台を買うのとは比較にならない膨大なコストがかかりますが、ここ最近の新規出店はほとんどこのパターンです。
それだけ資金力のある企業にしかできないことなので、新規出店のハードルがかなり高くなっているのです。
旧基準機なしでグランドオープンしたホールもあるようですが、成功事例は聞いたことがありません。
これが、新規出店が大幅に減った本当の理由です。
年末に東北地方のある都市に某企業の大型店が出店しますが、これも地元ホールを買い取って遊技機を調達したと聞いています。
ぼくからするとそこまでして勝算はあるのか?と思いますが、やはり結果を出している勢いのある企業はやることが違いますねww